これまでのブログで四十肩、五十肩とはどのようなものなのかを理解していただいたと思います。
ではではこの症状になってしまった時の対処法や治療方法をお話させていただきます。
四十肩、五十肩になってしまったら!?
急性期は安静にする
発症直後に強い痛みがある場合は、痛み止めなどを飲みできるだけ安静に過ごしてください。
肩を挙げる動作や重たいものを持つ動作など、痛みのある部分に負担がかかる動作は良くありません。
そして急性期の一番気になる症状の方は、夜痛みが強すぎて眠れない!!という方がかなり多いでのでその対処法をお伝えしたいと思います。
■上向きで寝る場合
上を向いていると肩甲骨が固定され、肩関節が下に落ち伸ばされてしまうことで痛みが出てしまいます。その対処法としては、腕を支えるように肩からひじにかけてクッションを置きましょう。もう一つのクッションをお腹の上において抱きかかえたりすると楽になります。
■横向きで寝る場合
横向きで寝ると、上側になっている腕が前に落ち込む姿勢になってきて、腱板を構成する筋肉が伸ばされて痛みが出てきてしまうので大きめの抱き枕などを抱えると痛みが軽減できます。ただし、痛い方を下にして寝ると痛みが増強してしまう恐れがあるので注意が必要です。
それでも痛みが治まらない場合は、鎮痛剤や湿布、肩が熱っぽいなと感じたら氷水で冷やしたりするのも効果的です。
拘縮期、回復期は運動を
肩の炎症が治まってくると、痛みが徐々におさまってきます。この時期くらいから拘縮などが始まりだすので温めながら少しずつ動かしていきます。
動きが徐々に良くなりだすと積極的に肩を動かしていきます。
基本的には自宅で行えるコッドマン体操(振り子運動)など行っていきます。
コッドマン体操(振り子運動)とは?
腕やおもりを使って肩関節周りのストレッチをしていきます。
⓵痛くない方の手を机やベッドなどの上に置き身体を体の前に倒し、痛む方の手を下にたらします。
⓶膝や上体を使い腰から上の部分を揺らすことによって、肩、腕、手を前後に振る。
⓷同じように左右に振る。
⓸同じようにして時計回り、反時計回りと円を描くように振り、動きを大きくしていく。
肩の力で動かすのではなく、身体の反動を使って動作を行うことが大切です。
痛みがある場合は体操を中止しましょう。
四十肩、五十肩の対処は、痛みがある急性期と、痛みがおさまったり、痛みがなかったりする拘縮期、回復期でそれぞれ分けて行うことが大切です。
急性期はできるだけ安静を保ち、拘縮期、回復期は肩を温めながら肩関節を少しずつ動かす運動を行います。
もちろんこの間整形外科、整骨院などで電気治療やマッサージ、はり治療を行うと四十肩、五十肩との付き合いも短くなるかもしれませんね!(^^)!
次回は当院の四十肩、五十肩に対する治療や予防法などについてお話していこうと思いますのでよろしくお願いします(^^)/