前回は四十肩、五十肩について書かせていただきました。
今回はもう少し詳しく、五十肩の原因などについてお話させていただきます。
なぜ五十肩になるの!?
四十肩・五十肩の原因はいま明らかにされていません。
一般的に原因とされているのは加齢に伴う肩関節周囲の筋肉や関節などが硬くなったり縮んだりして炎症が起きると言われています。
その他にも普段の生活習慣やストレス、ホルモンのバランスが崩れるのも原因として挙げられます。
また過去に肩を酷使するような野球、テニス、バレーボールなどを経験した方のほうが発症しやすい傾向にあるようです。
「肩関節の構造」
肩関節は上腕骨、肩甲骨、鎖骨の3つの骨で支えられています。腕を多く使う人間は肩を大きく動かすために肩甲骨の関節窩が小さく上腕骨のはまりが浅くできています。
骨だけでは構造的に不安定なので関節包や発達した腱板で強度を高めています。
そのため肩を酷使しすぎると炎症や損傷が起こりやすく痛みや可動域制限が起こりやすくなります。
他の関節よりも可動域が広いため、その周りの筋肉、関節包、靱帯への負担がかなり大きくなるということです。
五十肩は自然に治るの!?
痛みがなくなっても完治していないケースが多い
治療しないで痛みがなくなった場合、肩関節の可動域が狭くなったままのケースがとても多いです。
つまり痛みはないけれど四十肩、五十肩をする前のような肩の動きには戻っていないということです。これでは完治したとは言えないですよね?
「肩に激しい痛みがあったけど、我慢していたら自然に治った」という話を耳にした方もいると思います。
確かにこの五十肩は激しい痛みを通過した後は、次第に痛みは和らいでいきます。
そのため「五十肩は自然に治った」という話も事実です。
しかしここで注意してほしいのが「痛みがなくなった=完治した」ということにはならないということです。
「五十肩は自然に治った」という方のほとんどが、以前よりも肩が挙がらない、肩が動かしづらいなどの症状が出てきます。中には動きが悪くなっていることにも気づかない方もいます。
とにかくこの四十肩、五十肩は早期発見、早期治療が大切です!!
痛みが出ると自然と肩を動かさないようになります。
長期間にわたって肩を動かさないでいると関節に拘縮が起こります。さらに決まった筋肉しか動かさなくなり、あまり使わない筋肉は衰えていきます。
また、適切な治療を受けていないと慢性的な肩の痛みや、肩のこりなどにもつながっていきます。
あれ?あやしいな……、と思ったらすぐに診察をを受けましょう。
次回はこの四十肩、五十肩になってしまった時の対処法や治療についてお話させていただきますのでお楽しみに(^^)/